『続・白い服を着た優しい死神』 人は皆その手に夢を握り締め、明日へと進む。 人はソレを希望と言う。 人は希望が無ければ生きてはいけない。 なぜならば、人は希望よりも多くの絶望を抱いて生きているから・・・。 だからこそ人は、夢という名の希望を抱きながら生きていく。 例えソレが、叶わない夢だとしても。 時より人々は夢など追っていないで現実を見ろという。 なぜなら、夢という名の希望を失い、絶望の中で疲れ果てているから。 そして、希望を抱き輝いている者を羨み、心のどこかで妬んでいるから。 私が人を殺すことの、その自分なりの答え・・・。 その答えの一つの形として、そんな絶望に疲れ切った人たちに、安らぎを与える為にその手の鎌を振るう事にした。 単なる自己満足に過ぎないのは解っている。 仲間達から見れば、それは偽善に見えるだろう・・・。 だけど、私はこうすると決めたのだ。 例え、仲間たちから何と言われようとも。 只、時折私は思うのだ・・・。 安らぎを与えるために鎌を振るうと言いながら、結局自分のしている事は人間に更なる絶望を与えているだけではないのか?と。 私はいったいどうすれば良いのだろう? いっそ、人を殺さないで私の存在を消滅させてしまおうか? こんなにも、こんなにも苦しむと言うならば人を殺さないで消滅してしまった方が楽なのではないか? そんな事を考えていると、友人がこう言った。 『最後まで悩み続けなさいな。そうすれば、何か解決策が見つかるかもしれないじゃない。』 私は内心『私の気持ちも知らないで!』と思ったが、同時に少し楽になった。 彼女は私を否定していない事に・・・悩んでいていいんだ、って思った。